ロティ・チャナイ(Roti Canai)
ロティ・チャナイとテタレは マレーシアフードのの代表格。元はといえば、南インドの料理で彼らによってマレーシアに持ち込まれた。上の写真のように薄くのばしたパン生地を何層にも重ねて焼き上げたロティ・チャナイは生地自体が甘く、カレーにつ けて食べる。油分糖分たっぷり、高カロリーのため、食べ過ぎに注意。どこの店でも数種類のロティが用意されている(バナナ、玉子などパンの中に焼きこむ具 材を選べる)。ロティ・コソン(トッピングなし)1枚約60センなので、3枚食べても2リンギット以下。
その調理法のパフォーマンスは必見
おいしいと感じさせるのは味だけではない。調理法のパフォーマンスを見るとおいしさ倍増。ロティ・チャナイは、丸くこねた小麦粉の生地を超薄~くのばして作る。伸ばし方は、まず生地を調理台にたたきつけるようにして軽く広げる。このあとが職人 芸の見せどころ。上の写真にあるように、デリケートで破れやすい生地をまわしながら台にたたきつけつづけ、生地が透けるほどにまで薄く伸ばす。皿にのるほ どの大きさに折り、バターをひいた鉄板焼き上げると、外はカリカリ、中はモチモチのロティ・チャナイが完成する。ロティを作る台はたいてい店の一番外 側にある。どこの店でも実演販売されている。
ロティ・チャナイのトッピング
ロティ・コソン(Roti Kosong)
トッピングなしのプレーンなロティ・チャナイ。まずは本来の味を楽しんでください。
ロティ・ピサン(Roti Pisang)
折りたたまれた生地の中に、スライスしたバナナをトッピング。食事というよりおやつに最適。鉄板で温められたバナナは生で食べるより甘い気がする。
ロティ・テロー(Roti Telur)
テロー(Telur)はマレー語で「卵」という意味。生地を薄く伸ばした後、卵を割って、生地の上に薄く伸ばして焼く。卵の柔らかい食感が最高。
ロティ・グラ(Roti Gula)
グラ(Gula)はマレー語で「砂糖」という意味。薄く伸ばした生地に砂糖をまぶす。もちろんとても甘い。子どもに大人気。また、ロティ・マイロ(Roti Milo)と言うものもあり、こちらはミロの粉をまぶす。ミロはマレーシアでは「マイロ」と発音するので注意。
ロティ・ティッシュ(Roti Tisu)
普通のロティよりさらに薄く、ティッシュのようであることから名前がついた。これは折りたたまれたりせず、円錐形に大きくそびえ立つ形で登場する。表面にはマーガリンとグラニュー糖がかけられている。とても薄くカリッとしていて割れやすいので、カレーにつけては食べない。
カレーにつけて食べる
ロティ・チャナイには、必ずカレーが付いてくる。鳥ベースのカレー(アヤムカリー)、魚ベースのカレー(イカンカリー)、ダルカリーなど。お好みで選んで、ロティを浸して食べる。
テ・タレッ
ロティ・チャナイを食べるときに欠かせない飲み物。テ・タレッとはコンデンスミルクがたっぷり入った甘~い紅茶。これが辛い料理によく合う。ロティ・チャナイ2,3枚にテ・タレッのセットを頼むと3- 4リンギット。