国王誕生日

マレーシアは立憲君主国なのでアゴン(Agong)と呼ばれる国王が存在する。6月の第1土曜日が、マレーシアの国王の誕生日として制定されている。

マレーシアの国王、アゴン(Agong)とは?

マレーシアの国王・アゴンは、他の国と比べてユニークなシステムである。アゴンには5年の任期がある。そして任期が終わると退任して別の人が国王に就任する。

そのユニークなシステムの起こりは、その昔、マレーシアが複数の小さな王国(首長国)で構成されていた時代にさかのぼる。イスラム文化の影響で、地域ごとにスルタン(Sultan)と呼ばれる首長が治める独立国が存在していた。

そのなごりで、現在でもマレーシアの各州には、州の王・スルタン(Sultan)が世襲制で即位している。(ただし、イギリス植民地支配の影響を強く受けた、ペナン、マラッカ、サバ、サラワク州を除く)。

現在マレーシアでは、この9人のスルタンの中から、5年を任期として一人、マレーシア全体の国王を輪番制で選出している。選ばれた国王はアゴン(Agong)と呼ばれ、マレーシア全体の長、国内のイスラム教の最高責任者としての地位が与えられる。

5年ごとにアゴンが変わるというシステムなので便宜上、毎年6月の第1土曜が国王の誕生日として制定されている。

ちなみにそれぞれの州には各スルタンの誕生日が州の休日として制定されている。

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マレーシアの休日カレンダー

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